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PICTURE BOOKS / KINDLE

あきの はるの絵本

森を歩くるぽとノノの物語。Kindleで読める2冊をご紹介します。

るぽと かぜの おとしものの表紙

るぽと かぜの おとしもの

あきの はる

雨あがりの森で、るぽが拾った赤い落とし物。はっぱの形なのに、かたい。丸い穴に、ほつれた青いひも。小さな足あとや聞こえてくる音をたどりながら、持ち主を探します。

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るぽと こもれびの いすの表紙

るぽと こもれびの いす

あきの はる

木の下でお茶を飲もうとした、るぽとノノ。石はつめたく、草には朝つゆ。二人で過ごせる場所を探しているうちに、小屋のすみの古い板を思い出します。

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Kindle版・日本語。6〜8歳ごろを想定し、一部漢字を使っています(ルビなし)。固定レイアウトのため、タブレットなど大きめの画面での読書をおすすめします。

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2026 / 制作記録

るぽの絵本と制作記録

ここからは、初期版を制作したときの記録です。場面数や図版は現在の販売版と異なります。販売中の2冊は、このページ上部で紹介しています。

青い身体に白いおなか、頭に二枚の葉をもつキャラクター『るぽ』を主人公にした絵本を制作しています。0〜2歳向けの読み聞かせ作品『るぽ くるり』と、6〜8歳が自分でも読むことを想定した『るぽと かぜの おとしもの』、2作品を制作・改訂中です。

物語の構造・既刊書籍の調査・画風の比較・版ごとの変更点を、制作の過程として記録しています。

01

2作品の物語設計

るぽ くるり

0〜2歳 読み聞かせ/本文16場面・全18画面

るぽが正面・横・背中・正面と向きを変える16場面で構成されています。向きが変わるたびに白いおなかの見え方が変化し、短い呼びかけと「くるり」「ゆらゆら」などの音が繰り返されます。全18画面のうち本文は16場面です。

最終ページは当初『もう いっかい。』でしたが、既刊書籍の調査後に『もう いっかい、くるり。』へ変更しました。題名の音を末尾に置くことで、繰り返し読む流れを物語の中に収める判断です。

正面を向いたるぽ
正面を向いたるぽ
横を向いたるぽ
横を向いたるぽ
背中を向けたるぽ
背中を向けたるぽ
もう いっかい、くるり。
『るぽ くるり』の最後の本文場面
『るぽ くるり』の最後の本文場面

るぽと かぜの おとしもの

6〜8歳 自読・読み聞かせ/本文12場面・全14画面

雨あがりの森で落とし物を見つけるるぽ
雨あがりの森で落とし物を見つけるるぽ

雨あがりの森で、るぽが赤い葉の形をした木製の落とし物を見つけます。穴、ほつれた青いひも、二つの歯あと、白い毛、小さい足あとが、後の場面につながる手がかりです。ねずみのノノは最初、それが自分のものだと気づきません。るぽは笛だと思って吹きますが音は出ず、風で転がるのを追いかけて見失います。

物語の中盤でるぽは走るのをやめ、草・水・木の音に耳をすまします。小屋へ戻ると、鳴らない竹筒が登場します。やがて、ほつれた青いひもと歯あとがつながり持ち主と用途が分かります。修理のあとノノを手伝い、感謝の声とともに風鈴の音が響きます。

末尾の『ぴるる。こん。ぴるる。ころん。』で帰り道の音を描いて終わります。教訓を言葉で説明して締めくくる結末にはしていません。

走るのをやめ、草・水・木の音に耳をすまするぽ
走るのをやめ、草・水・木の音に耳をすまするぽ
青いひもと歯あとが結びつき、持ち主と用途が分かる場面
青いひもと歯あとが結びつき、持ち主と用途が分かる場面
ノノの「ありがとう。」と響く風鈴の音
ノノの「ありがとう。」と響く風鈴の音
帰り道に聞こえる「ぴるる。こん。ぴるる。ころん。」
帰り道に聞こえる「ぴるる。こん。ぴるる。ころん。」
02

既刊書籍の調査

ISBN付き絵本500点の書誌情報を整理し、別途500点の書影を目視で確認しました。全国売上上位リストや実物の全文通読ではありません。

500 / 書誌調査

書誌調査では紹介文、主なテーマ、想定する読者、ページ数などを整理しました。感覚・色・形が42冊、遊び・探索が39冊、友情・助け合いが36冊含まれ、自作の特徴を見直す材料にしています。

500 / 書影調査

書影調査では題字の外観・太さ・配置・色を目視で記録しました。丸みのある題字217点、太め298点、2調査に共通するISBN286点。小さく縮小した際でも題名が読めるか、言葉のまとまりと絵の配置をどうするかを検討する材料にしています。

既刊書籍の調査
既刊書籍の調査

2種類の調査は対象が異なり、共通するISBNは286冊です。全国売上上位500冊の調査や、実物の全文通読、販売効果の検証としては扱っていません。

03

調査から編集判断へ

調査は「多数派のテーマを作品に加える」ためではなく、すでに作品にある要素をどう結末まで生かすかを判断する材料として使いました。

『るぽ くるり』では、繰り返しの構造が末尾の言葉(『もう いっかい、くるり。』)の変更に結びつきました。『るぽと かぜの おとしもの』では、p11で「雲が来る」説明から「ありがとう。」と風鈴の音への変更を行い、2人の関係の変化をそのまま帰り道の音へつなぐ流れにしました。

「ありがとう。」ノノの声に、こん、ころん。
04

画風の比較

ノノと落とし物を確かめる同じ場面(scene09)を使い、原画1点と試作14点の計15点を制作しました。指示と出力の対応を45箇所記録しています。参照画像や指示が試作ごとに異なるため、単一要因の効果を検証するものではありません。

当初の課題は写真のような前景ぼけと全体に均一な細かい塗り跡でした。求めていたのは描き込み量とは別の、鉛筆線と水彩の筆の動き、つまりどこに線を引くか・大きな色面で塗るか・白く残すか・輪郭をどこでずらすかという手つきです。水滴の輝きは維持する方向で進めました。

試作09では鉛筆線が現れてぼけが減りましたが細かい塗り跡が残りました。試作10Bでは白い余白と大きい色面が増えましたが均一な線は残りました。試作11では姿勢と輪郭の揺らぎが増えましたが、求める手つきとは別の変化でした。0〜4の評価は指示後の変化を確認する目印であり、試作の優劣や美的価値の採点ではありません。

画風の比較
画風の比較
試作09:鉛筆線が現れぼけが減少、細かい塗り跡が残る
試作09:鉛筆線が現れぼけが減少、細かい塗り跡が残る
試作10B:白い余白と大きい色面が増加、均一な線は残る
試作10B:白い余白と大きい色面が増加、均一な線は残る
試作11:姿勢と輪郭に揺らぎが増える、求める手つきとは別
試作11:姿勢と輪郭に揺らぎが増える、求める手つきとは別
画風の比較
画風の比較
画風の比較
画風の比較
画風の比較
画風の比較
05

版の改訂記録

V1

初期画風

最初の画風による制作版です。

V2

全12場面と表紙の再制作

scene09の試作15点とは別の、別カットscene01のS09を画風の基準として、全12場面と表紙を再制作しました。自然な緑・落ち着いた青・暖かな白・水滴の輝きを軸にしています。本文と組版はV1から維持しています。

V3

本内表紙を全幅に変更

V2の画風と本文を保持したまま、本内表紙だけを変更しました。縮小した縦長表紙を置く方式から、横長のscene01原画を切らずに全体使用する方式へ変更し、題字を上・著者名を下に配置しています。本内表紙以外の13画面と本文JSONはV2と一致します。

V2の本内表紙
V2の本内表紙
V3の本内表紙
V3の本内表紙

V1・V2・V3は同じ物語の制作・改訂版です。V1は2026年10月に出版しました。このページでは、版ごとの制作過程を紹介しています。読者反応・販売効果は未検証です。